路傍のランブータン

道を歩いていたら、道路の脇にランブータンの皮がたくさん落ちていた。ランブータンは東南アジア原産のフルーツで、仲間であるライチに毛が生えたような特徴的な見た目をしている。

ちょうど今がシーズン真っ最中なので、誰かが外で買い食いをして皮を捨てたのかと思い、あらあらと顔を上げて驚いた。ランブータンが街路樹として植えられていて、しかも赤い実がたわわに実っていたのだ。

先日緑の多い場所を歩いていて、やはりぎっしりと実を付けたランブータンの大木を見た。自然の中ではあんな風に自生しているのねー、と思っていたのに、こんな街中でも見掛けるとは。

マーケットやスーパーで売られているのと全く同じ美味しそうな見た目なのに、食べているのは小鳥やリスばかりだ。そして食べ終わった皮や種を、次々と下に捨てる。

高枝切りバサミなどを持ってきて収穫したい衝動に駆られるが、ランブータンに限らず街路樹の果物にそのようなことをしている人を見たことはない。罰金大国として名を馳せているシンガポール、やはりそのようなことをしたら罰金を喰らうのだろうか。